テングタケ
- 一般名
- テングタケ
- 地域名/別名
- ゴマナバ,ハエトリ(長野,東北)
- 特徴
- 広葉樹林の地上に発生する。テングタケは古くから認識されてきたきのこで,傘の表面の模様が豹柄に見えることから,昔は「ヒョウタケ」とも呼ばれていた。長らくイボテングタケと混同されてきたが,最近,両者は異なる種であることが明らかとなった。
- 間違えやすい食用きのこ
- 症状
- 食後30分程で嘔吐,下痢,腹痛など胃腸消化器の中毒症状が現れる。そのほかに,神経系の中毒症状,縮瞳,発汗,めまい,痙攣などで,呼吸困難になる場合もあり,1日程度で回復するが,古くは死亡例もある。イボテングタケよりも毒性が強い。
- 毒性成分
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イボテン酸(ibotenic acid),ムシモール(muscimol),スチゾロビン酸(stizolobic acid),ムスカリン類(muscarine),アマトキシン類(amatoxins;α-amanitin など),アリルグリシン,プロパルギルグリシン
ibotenic acid
muscimol
stizolobic acid
muscarine
amatoxins
- 統計データ
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年別 発生件数 摂食者総数 患者数 死者数 2000 1 3 2 0 2001 0 0 0 0 2002 1 2 1 0 2003 3 4 4 0 2004 5 9 9 0 2005 1 3 3 0 2006 1 2 1 0 2007 1 1 1 0 2008 3 9 8 0 2009 2 3 3 0 2010 1 1 1 0 2011 2 7 7 0 2012 0 0 0 0 2013※ 1 1 1 0 2014 2 4 4 0 2015 4 7 6 0 2016 3 4 4 0 2017 2 2 2 0 2018 1 2 2 0 2019 2 2 2 0 2020 1 1 1 0 2021 0 0 0 0 2022 0 0 0 0